不動産の売却で知っておきたいインスペクションとは?タイミングや費用を解説

2022-08-16

不動産の売却で知っておきたいインスペクションとは?タイミングや費用を解説

この記事のハイライト
●インスペクションをおこなうことで契約不適合責任を回避し早期に高値で売却できる可能性がある
●インスペクションをおこなうタイミングは査定金額が確定する前がおすすめ
●インスペクションの費用は5~7万円、調査時間は2~3時間が相場で、調査報告は1週間ほどかかる

不動産売却をお考えの際にインスペクションという言葉を耳にした方も多いのではないでしょうか。
媒介契約の締結時に、宅建業者が売主へインスペクションの内容や重要性の説明をおこなうことが義務化されました。
この記事では、インスペクションをおこなう目的や調査内容と費用相場、また調査のタイミングについて解説します。
山口県山口市で不動売却を検討しておられる方は、ぜひインスペクションについて理解しておきましょう。

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不動産の売却で知っておきたいインスペクションの目的とは

不動産の売却で知っておきたいインスペクションの目的とは

インスペクションとは、既存(中古)物件の状況調査という意味です。

インスペクションによる建物状況調査は不動産売却前の大切な準備

インスペクションは、売却する際の競合物件との差別化や、品質保証による買主の安心感を得る目的があります。
インスペクションを実施すると早期に高値で売れるなど、販売力強化につながるメリットがあります。
また、売主には契約不適合責任があります。
契約不適合責任とは売却した物件の引き渡し後に契約書に記載のない不具合が発見されると、売主はその不具合の補修や売買代金減額、損害賠償請求、契約解除などに対応しなければならないというものです。
しかし、売却前にインスペクションを実施して不具合を発見し、契約書に記載して告知しておけば、契約不適合責任に問われるなくなるなどのメリットもあるのです。

不動産売却前のインスペクションをインスペクターがおこなう目的

インスペクターとは、第三者の中立な立場で中古住宅の主要な部分がどんな状況かを調査する有資格者です。
インスペクターと呼ばれるための資格には、国土交通省が主催するものから、NPO法人や民間団体がおこなっているものなど、さまざまです。
売買契約前の重要事項で説明する、インスペクション実施の有無や調査結果は「既存住宅状況調査技術者」の資格をもったインスペクターが、買主に伝えることになっています。
不動産会社へご相談いただくとインスペクターをご紹介いたしますので、ご不安な点があればお気軽にお問い合わせください。

不動産売却前のインスペクションであったほうが良い資料とは

インスペクションは、現状、問題が潜んでいないか探すことはもちろんですが、購入後のリフォーム見積もりの参考や、リフォーム箇所の緊急度や優先度の判定の参考にもなります。
また、最低限必要とされるリフォーム費用から、建替えするかどうかや建替え時期の判断にも流用できるのです。
インスペクションをおこなう際は下記のような資料があれば、見落としなくスムーズな調査ができるでしょう。

  • 建物図面(各階平面図、立面図、断面図)
  • 建築確認申請書
  • 検査済証
  • 竣工図(取扱説明書、保証書、給排水・ガス・電気・アンテナなどの書類)
  • 地盤調査書

手元にない場合は取得に時間を要することもあるので、事前に確認して準備しておきましょう。

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不動産の売却時にインスペクションをおこなうタイミングとは

不動産の売却時にインスペクションをおこなうタイミングとは

インスペクションは不動産売却のどのタイミングでおこなうのが良いのでしょうか。

不動産売却の査定前がインスペクション実施のおすすめのタイミング

インスペクションは、売却を不動産会社に依頼する媒介契約締結の際に、調査の内容や必要性や金額などの説明を不動産会社から受けて実施するか否かを選びます。
インスペクション実施は売主買主双方にとって義務ではなく、希望した方だけがおこなうものです。
しかし、不動産会社には売主や買主に、利用の促進などの説明や希望者への斡旋といったインスペクションに関する説明が義務付けられています。
インスペクションは、購入申込後に買主負担で実施することもありますが、大部分は売却する物件の不具合発見と買主の物件に対する安心感のために、売主側でおこなうのが一般的です。
インスペクションでの調査では下記のような判定結果が出ます。

  • 合格:不具合なし
  • 不合格:不具合あり

もし不合格であっても必ず補修しないといけないわけではありません。
しかし、補修をしない場合には、不具合箇所を買主にきちんと告知する必要があります。
その際には、通常の売り出し価格より補修費分を差し引いた売出し金額にして、購入しやすくするなどの工夫をしたほうが良いでしょう。
いずれにしても、現状を把握した良い状態で売却をスタートさせるために、インスペクションは査定で金額を出す前、もしくは売却活動をおこなう前に実施するのがおすすめです。

インスペクション実施によって不動産売却の査定額が高額になる?

インスペクションを実施した不動産は、しなかった不動産よりも高く早く売却できる傾向にあると言われていますが、それは調査する内容にも関係しています。
一戸建てのインスペクションでは、下記の項目を主に目視で調査します。

  • 主要構造部分など耐久性に関わる箇所:床や床下・柱や梁・壁などの土台基礎
  • 雨漏りや水漏れのおそれがある箇所:天井・外壁・サッシなどの屋根まわり
  • 配管などの設備:給排水管・換気ダクト・給湯器配管など
  • その他の設備:バルコニー・雨どい・門扉・ブロック塀やフェンスなど

インスペクションの検査方法は、目視を中心にサーモ計測機などを使ってする事がほとんどです。
くわえて、水平垂直やゆがみ傾き計測など、場所の特性に合わせた調査をおこないますが、壁や床や天井をめくっての内部の詳細な調査は追加のオプションでおこなうことが多いでしょう。
このようにインスペクションでは専門家がいろんな場所を調査するため、インスペクションを経た中古住宅は買主の安心感に繋がり早期売却が期待できます。

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不動産売却でインスペクションをおこなう際にかかる調査費用とは

不動産売却でインスペクションをおこなう際にかかる調査費用とは

それでは最後に、一般的なインスペクションにかかる費用を見ていきましょう。

不動産売却でおこなうインスペクション費用の相場

一般的なインスペクション調査の相場は5~7万円です。
もちろん、前述した調査内容以外にも給排水管をより詳しく調査する場合や、壁や床や天井の内部まで調査をする場合には、オプション費用が加算されて相場よりも高額になるでしょう。
インスペクションの費用は主にこのような費用を含んでいます。

  • インスペクターの人件費
  • 交通費
  • 調査機器の使用料
  • 調査報告書作成費や通信費
  • その他費用

またインスペクションにかかる期間や時間の相場は以下のとおりです。

  • 人員手配:約1週間
  • 現地調査:約2~3時間
  • 調査報告:約1週間

インスペクションの費用や時間は物件の状態や業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

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まとめ

不動産売却の際に知っておきたいインスペクションについて目的やかかる費用や時間を解説しましあた。
インスペクション調査は義務ではありませんが、売主の契約不適合責任を避けることができたり、買主の安心感に繋がるなどのメリットがあります。
インスペクションの費用相場は5~7万円で、現地調査は約2~3時間、ですが、ケースによって異なるため確認しておくことが大切です。
「株式会社東武住販 山口店」は山口県山口市で不動産売却をお考えの際はお気軽にご相談、お問い合わせください。

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